青バナナ

雲


      青バナナ父の語らぬ遠き島


      遠花火耳底に残る父のこゑ


「偉くなれ」とか「出世しろ」など、一度も言ったことがなかった父。
「男はケンカに負けちゃいかん。だけどもやっつけ放しにしておいてもいかん」と
言った父。5歳の息子を連れて吉原から朝帰りした父。反骨精神と人を呑む気性を
もった父親の生き方と、その父に知らず知らずに大きな影響を受けてきた・・

これは日経新聞出版社から出ている「われに明治の父ありき」の見出しである。

こうした父親が多くいた昔
前提は、仕事が人格となることで、父親の威厳も成立していた。

昔の父親は頑固で怖いが、大黒柱で頼りがいがあり、仕事を優先するというイメージに
対し、今の父親はやさしく、自分の時間も大切にしおしゃれに気を遣うなど、自分像を
持った存在へと大きく変わっている。

一方で、ストレスが多い、妻の方が強い、子どもとも対等など、家庭内での役割りや
立場は窮屈なものになっているようである。

いずれにしても、大半の親は「戦争を知らない子供たち」、平和な国日本である。


     広島やバナナの皮は縦に裂き   東條陽之助

     先客は父かも知れず夏座敷    横坂けんじ 



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村 俳句ランキング



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

遊歩

Author:遊歩
あっという間に歳を重ねてしまいました。
せめて俳句への感覚は若くありたいと思い続けています。

最新の俳句
季節の分類
頂いたコメント
リンク
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
検索フォーム
QRコード
QR