浮人形

浮き人形


       母さんはあなたの味方浮いてこい

       古里はまだ待つている浮いてこい


季題と季語
俳句の流派、結社によっては、題詠の題としたり一句の主題となっている言葉を
季題と言い、単に季節を表すだけの季語と区別することもあるが、一般的には
同義に用いることが多い。

俳句を題材にしたコミック本に「あかぼし俳句帖」というのがある。
一部で人気のあるコミックであったが、残念ながら先月の第6巻で終了した。
その本に登場する俳句の先生、白帆さんが季題、季語や流派による作句の約束
ごとについて、語っている場面があるので紹介する。
 
「季語の季節感の捉え方は、題詠の季を詠み込む季題派が上手い
季題派 花鳥諷詠、写生というおおらかな気韻、大きな無我
 惜春の橋の畔(たもと)といふところ  星野髙士

そして季語派 心情、人間を追求する深い先鋭・・
 百日紅子を生みてより人信ず  中村明

僕はどちらもそれぞれに好き、季題と季語については、結論も区分もゆるやかな
混沌。そして、僕の結社は両方のいいとこ取り。その句が詩として美しく、あるいは
快く、あるいは力強ければ、細かいことはいいのだ。
区分けもどうでもいい。無季でも破調でも、字余り字足らずでも下六でも。
大事なのは、(心が)揺さぶられかどうか。」

なかなか自由ないい結社だと思う。最後のセリフも本当にそう思う。
しかし、ここの結社、句会で私たちがやれるかというとそれは無理がある。ここは
主人公の俳句初心者、明星さんを除けば、他は基本のできているメンバーが多い。

今の私に、無季でも破調でも、字余り字足らずでも、下六でもとなったら糸の切れた
凧みたいになってしまう。


    浮人形もちて泊りにゆきにけり   稲荷島人

    浮人形いまも旧師に励まされ    狩野花呆
 
    遠くなるちちの俤浮いてこい     川嶋隆史 


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Author:遊歩
あっという間に歳を重ねてしまいました。
せめて俳句への感覚は若くありたいと思い続けています。

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