法師蝉

秋空c


      拝啓と書きて暫しの法師蝉

      法師蝉いつの日にやら鳴き去りて


我が家の近所でも、ようやく法師蝉が鳴くようになった。
8月も下旬になり秋の気配を感じるころ、おもしろい蝉の鳴き声が聞こえる。
これが法師蝉である。
俳句の子季語をみれば、つくつくこいし、つくつくし、くつくつぼうし、おしいつく
などの、鳴き声から採用されている。

    惜しい惜しい惜しい惜しいと法師蝉   北登猛

と、聞こえる俳人もいる。

このように、虫や鳥の鳴き声を人間の言葉のように聞くことを「聞きなし」と言う。
例として、ウグイスの鳴き声を「法華経」、ホトトギスのそれを「特許許可局」
「テッペンカケタカ」などがある。

法師蝉の鳴き声を聞いていると、少しづつ秋が深まりゆくようである。
蜩よりもこちらが長生き。寒蝉ともいう。


     つくつくし又三郎といなくなる   上田たかし
 
     また微熱つくつく法師もう黙れ   川端茅舎
 
     この夕べ力つくせり法師蝉    森澄雄

     遠くゐて近きかなしみ法師蝉   藤崎久を

     尽く尽くと何急かすなる法師蝉  文挟夫佐恵



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村 俳句ランキング


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

遊歩

Author:遊歩
あっという間に歳を重ねてしまいました。
せめて俳句への感覚は若くありたいと思い続けています。

最新の俳句
季節の分類
頂いたコメント
リンク
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
検索フォーム
QRコード
QR