虫の音

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      虫の夜の明り一つを灯しをく


      虫の音や母のことりと寝返りぬ


私の地方ではまだ数は多くはないが、やがて虫の音が盛んに聞こえてくる
季節になる。
それぞれに人が思いを深める秋に、打って付けの小道具になる虫の音である。

俳句において「虫」と言えば、秋に草むらで鳴く虫たちの総称である。
リリリリと鳴く蟋蟀、リーンリ-ンと鳴く鈴虫、チンチロリンと鳴く松虫、
チョンギースと鳴く螽蟖、スイッチョンと鳴く馬追などは、全て固有の秋の
季語であるが、「虫」という季語はこれらの虫をすべて含んでいる。


     其中に金鈴をふる虫一つ        高浜虚子

     虫しぐれ原つぱに寝てゐるやうな  清水基吉

     虫の音や夜更けてしづむ石の中   園女



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こんばんは

虫の音や母のことりと寝返りぬ

お母様はおいくつでいらしゃいますか。
仄々とした情感が伝わってきます。
母は私の22歳の時に亡くなりました。、

私の身ほとりではまだ虫の音は聞こえませんが
公園や郊外に出かけるとにぎやかになってきました。

No title

凉さん

こんばんは

この句は母の晩年の思い出を詠みました。
どんどんと小さくなってゆく母・・
この歳になっても、秋になるとこういう思い出が
蘇ってきます。
プロフィール

遊歩

Author:遊歩
あっという間に歳を重ねてしまいました。
せめて俳句への感覚は若くありたいと思い続けています。

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