威し銃

稲の田


      老農の眼にちから威銃

      黙々と村人放つ威銃


鳥獣などを追い払うためにたてる大きな音をいう。実際に銃を撃つわけでは
なく、空気を圧縮して銃に似た音を立てる。
長閑な田園に一定間隔で爆発音が響き渡る。

今でもあるにはあるが、鳴子や案山子で稲田荒らしの雀をおどしていたのは、
すでに以前のこと。
今はカーバイトを使用して爆発音を発する自動威銃がそれにかわっている。
ところが今どきの雀は、人の省力文化や機械文化にじきに馴れて、威銃を
覗きにくるしまつ。そのうえ、田の近くまで伸びて来た住宅街の住民たちが、
早朝の安眠の妨げだと、せっかくの威銃は、雀を追い払うには役立たず、
地域によっては農民へのクレームにもなっているそうだ。


     威銃人をおどして山暮るる     宮田頼行
 
     これよりはみちのくに入る威し銃  菖蒲あや

     ふりむかず行く出稼ぎへ威し銃   上木彙葉



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Author:遊歩
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せめて俳句への感覚は若くありたいと思い続けています。

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