秋の灯

窓明かり

      どの家も帰るひと待つ秋ともし

      秋灯下十七文字に夜の更けて

素直に徹する作句
余韻や余情は、読み手がその句を読んで感じとるものであり、詠み手が
それを表現できない点に大きな特徴がある。

これは例えば絵画を見て、どこが素晴らしかったかを表現する際に、絵画
そのものがその点を一切語っていないのと同様である。
これが短詩型である俳句の大きな特徴の一つであり、俳句らしさの典型とも
言える。

俳句は、難しい言葉で表現する必要はないとか、絵はがき俳句のように
自分の存在しない実在感のない句は、詠まないようにということであるが、
素直な表現に徹することにより、やがて個性に結実しわかりやすい表現の
中に、思わぬ感動を共感するような俳句に変わっていくことだろう。

     秋灯すどこの部屋にも夫居りて   阿部千代子
 
     秋灯に酌み秋灯に思ふこと     赤井よしを

     秋灯や夫婦互に無き如く       高浜虚子


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こんにちは

どの家も帰るひと待つ秋ともし

家々の窓に灯るあかり、待って居る人がいる幸せを
実感しますね。もう、2度と戻らない日々を懐かしく
思いだします。

No title

凉さん

こんにちは

武蔵野の懐広し草もみじ

凉さんの今日のブログの俳句、写真と相まって
気持ちのいい句だと思います。
なかなか良い野原がありますね。
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遊歩

Author:遊歩
あっという間に歳を重ねてしまいました。
せめて俳句への感覚は若くありたいと思い続けています。

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