うそ寒

非常口


      うそ寒しをとこの逃げる非常口


秋の寒さの感じ方は、冬に向かう季節とあって、段階をふみながら寒さを
表現する季語が多くある。

これらの季語を文芸評論家の山本健吉さんは、こう解説している。
「やや寒」は肌に感ずる寒さの少量なことを言い、ようやく寒さを感ずるように
なった時期、「そぞろ寒」は、連歌作法書、温故日録に「鶏皮」と書いて
「そぞろさむ」と読 ませていることを上げて、ふと鳥肌の立つような寒さを
感じる時期としている。
そして、「うそ寒」は「薄寒」とし、結局「やや寒」「うそ寒」「そぞろ寒」の
順に、寒さが深まっていくとしている。


      人の訃のLINEで届くうそ寒し


このほかにも、「冷やか「「秋寒」「夜寒」「冷まじ」など 、体に感じる寒さの
実感ばかりでなく、心情を代弁させることのできる季語もいくつかある。


     やや寒し小暗き店の奥の部屋    加藤宵村
 
     そぞろ寒言葉に棘のあることも   田中美智子


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Author:遊歩
あっという間に歳を重ねてしまいました。
せめて俳句への感覚は若くありたいと思い続けています。

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