池田澄子

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   急ぐこと諦めたからかたつむり


先日、俳句の新しい形、工夫としての「口語」の俳句について
書いたが、口語的俳句の名手といえば、池田澄子さんである。

  じゃんけんで負けて蛍に生まれたの

ご本人はこう言われている
 これらの口語の句を作り始めた時、コレは俳句じゃないと
 総スカンを受けそうで少し怖かった。
 とこらが「コレがオスミ流」と三橋敏雄先生は強く背を押した。

  主婦の夏指が氷にくっついて
  ピーマンを切って中を明るくしてあげた
  生きるのが大好き冬のはじめが春に似て
  想像のつく夜桜を見に来たわ

  秋深し娘が早く寝なさいと
  椿咲くたびに逢いたくなっちゃだめ
  先生ありがとうございました冬日ひとつ
  着ると暑く脱ぐと寒くてつくしんぼ 

                   自句自解ベスト100より


 池田澄子の句は肩肘はらない発想が魅力であり、それらの
 多くは口語文体を取り入れる技法によっているものだ。
 いまの若い俳人にも口語で書く人は多いが、到底及ばない。
 なぜなら、池田澄子は自分を飾るために俳句を書いているの
 ではないからである。  清水哲男

もちろん、このような作りの句に賛否を言う人もいるだろうし、
好き嫌いもあるだろうが、俳句の世界が広くなっていることは
確かである。


  兜にもなる夏近き新聞紙  澄子

ある方に教えていただいた句である。最近の作だと思う
御歳、81歳 身近な対象からこのような感覚の俳句は、どう
すれば生まれるのだろうか・・

 知らない誰かが知らない所で、私の俳句に「自分」をみて
 くれたら嬉しいですね  澄子



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No title

遊さん、こんにちは。 澄子さんの句は船団のメンバーの句評による
一冊でしりました。タイトルは忘れましたが・・・・・
好き嫌いの分かれる句作りだとおもいますが、私はすきです。
というか、いつも広く物事をまずは受け入れて、取捨選択するのが
私の流儀だからです。     想像のつく夜桜なんてみんな思って
てもなかなか、言い出せないですよね。もし、言ったら、白い目でみられそうですし。  特に、同性からは、敬遠されるとおもいます。
でも、自分流をともかく貫く姿勢に女のしたたかな強さが見て取れて
なんて、女らしい人なんだろうとも。
ただ、虚子なんか生きてたらなんて評したんでしょうね。
案外いくつかの句には、理解を示したかもしれませんね。
虚子は、近代の生んだ俳句の神様みたいだと最近おもいます。
あの月並み、理屈、無意味、純情、淡い恋心。写生といいながら
虚子の写生はどこか、大まかで抜けてるようでいて、大きい。
怪物なのだと、思っています。  また、次回楽しみに
                                ジャガリコ

No title

ジャガリコさん
こんにちは いつもありがとうございます。

池田澄子さんの句、今回たくさん読みましたが、
女性ならではの、男の立ち入れないモノ、コトを
詠んだ句が多くありました。
それも口語文体ゆえに、さらっと書けているように
思えました。
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遊歩

Author:遊歩
あっという間に歳を重ねてしまいました。
せめて俳句への感覚は若くありたいと思い続けています。

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