あぢさゐ

20170610195022fb3.jpg


   七変化藍を濃くして了ひけり

   一輪のあぢさゐうつる手水鉢


句会に出す俳句は、句会が開催される時期の季語を入れて詠んだ
ものならば、制約や約束ごとは設けられないのが普通である
このような自由な出句の方式を、当季雑詠という。

この自由題方式に対し、あらかじめ用いる季語や言葉が決められて
いるものを、「兼題」という
例えば今の時期であれば、蝸牛、紫陽花などの季語が、よく兼題に
選ばれる。

兼題がある場合の良いところは、句会までの期間に兼題となった
季語とじっくり向き合うことができること
その季語や言葉をつかい俳句を作っているうちに、季語の本意等が
見えてきて勉強になる。 

また兼題は、句会における選句の目を養うことができる
あらかじめ用いられる季語や言葉について勉強し句会に臨むので、
出句された句を鑑賞する能力が高まっている
従って、今までにない視点で、句を客観的に適切に評価ができる。

  あぢさゐやなぜか悲しきこの命   久保田万太郎

兼題とは別に「席題」というものがある
詠む季語が、事前に知らされているものを兼題といったが、句会の
当日、題となる季語や言葉が、はじめて参加者に告げられるものを
「席題」という。

会場に到着してそのお題を見てから、限られた時間のなかで、句を
作り上げてゆくことになるため、これまでに培ってきた知識・技量を
フルに働かせて、その場に無いものやことにまで想像力を働かせる
ことになる。
ゆえに、席題だけの句会は初心者にはかなり難しい。

掲載をした句、上は兼題で、下は別の句会で席題として、花瓶に
挿されていた紫陽花をみて作った句である。いかがでしょうか・・

  紫陽花や白よりいでし浅みどり   渡辺水巴



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ
にほんブログ村 俳句ランキング


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

七変化藍を濃くして了ひけり

こんばんは
雨に咲く花紫陽花、白から始まり
次第に色を濃くして行く姿に魅せられます。
空梅雨で勢いがありません。
雨が降ってほしいと願っています。

No title

凉さん
コメントありがとうございます。
本当に雨、降りませんね。
紫陽花の句を詠んでもなんか迫力がでません。
「梅雨」には、いい季語がたくさんあるのですが
今、詠んでも嘘ぽくっていけません。

No title

紫陽花って季節感じますよねぇ。
手水鉢にうつして見せたところが
絶妙。 雨とか水滴とかはありがち
なのに、水を使って言わないなんて。
素敵でした。 時節柄、ご自愛下さい
ジャガリコ

No title

ジャガリコさん
コメントありがとうございます。

退院にお化粧をして香水も

句会をご一緒させていただいている、ご年配の
女性の句です。いいでしょう
季語は香水、ジャガリコさんもメモ程度に俳句を・・
プロフィール

遊歩

Author:遊歩
あっという間に歳を重ねてしまいました。
せめて俳句への感覚は若くありたいと思い続けています。

最新の俳句
季節の分類
頂いたコメント
リンク
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
検索フォーム
QRコード
QR